CPI(消費者物価指数)とは
CPIはConsumer Price Indexの略称で日本語では消費者物価指数といいます。
物価指数を表す経済指数でインフレ状況を計る重要な指数となります。
発表時期は集計した月の翌月13日ごろ。(3月のCPIは4月13日頃発表)
「総合CPI」と、総合から時期によって変動の大きな生鮮食品/エネルギーを除いた「コアCPI」があります。
※指数の遷移・分析については以下の記事を参照ください。
影響について
金利への影響とグロース株への影響
インフレを計り政策金利(中央銀行が一般銀行に貸し出す際の金利)にを決める指標となっているため、消費者物価指数が高まれば金利が上がると想定されます。
金利上昇によって主に金利の影響を受けるグロース株は株価が下がる傾向にあります。
グロース株の多くは事業成長のため銀行から資金を借り入れる必要がある場合が多く、金利の上昇が利益等を圧迫する可能性があります。
米国ではNASDAQやラッセル、日本ではグロース市場(マザーズ)の株に特に影響します。
金利上昇による為替への影響
米国と日本で金利差が発生すると為替に影響が出ます。
日本に比べ米国の金利が大きい場合、円を持っているよりドルを持っている方が有利なため円が売られる傾向にあります。
金利変動につていは以下の記事も参考にどうぞ☟
影響の測り方
市場はCPI発表前に金利上昇を織り込んでいる場合があります。
CPI発表前に株価が下落していた(事前に金利上昇を織り込んでいた)場合、発表後に株価が上昇する可能性があります。
上記のため、絶対的な値を見るのではなく相対的(現状の折り込み具合)に判断する必要があります。
まとめ
- インフレを計り、政策金利を決定するのに参考にしている指標。
- インフレが進むと政策金利の上昇につながる可能性がある
- 国家間で金利差が発生すると金利の安い国が通貨安になる可能性がある。
(日本の金利が米国に比べ低い場合はドル高円安となる可能性がある) - 金利が上昇するとグロース株(NASDAQやグロース市場)の株価低迷に影響する。
- 金利上昇と株価の関係は市場の折り込み具合を計り相対的に考慮する必要がある。
※指数の遷移・分析については以下の記事を参照ください。
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