22年2月のウクライナ情勢から学ぶ
2022年2月14日現在、ウクライナ情勢が不安定なため経済にも影響が出ています。
戦争が起きる可能性があるとき何が起きるのかまとめようと思います。
今後似たようなことが起こった時のための勉強です。
戦争の危険があるときの影響するものとは?
地政学的リスクの影響で商品の価格変動が起きます。
大きく影響するのはその国に関連のあるコモディティ(商品)です。
また、戦争がはじまると株価は上昇する傾向があります。
投資家はうわさで買って、事実で売るといわれています。
2022年はインフレリスクもあるため単純に戦争が終わると回復するかは別問題となります。
- 戦争が起きそうな地域や国の「地政学的リスク」を確認する
- その地域の特産品や原産となっている「コモディティ」がないか確認する
- 戦争が始まる前に株価は下がり、戦争が始まると株価は上昇する傾向がある
※ただしインフレなどの株価下落リスクがある場合はそれに限らない可能性がある
今回(2022年2月)ウクライナ侵攻による影響は?
コモディティ関連
ロシアが産出国となっているコモディティ(商品)が影響を受けます。
- 原油
- 天然ガス
- 金属(パラジウム)
- 小麦
原油などの資源は需要と供給で価格が変動します。
原産縮小による需要に対する供給の減少や、今回のような戦争による供給の安定性の低下などで価格は上昇します。
その他の影響
以下の通りになっています。
- 原油産出国(ロシア)と世界の取引制限(SWIFT排除)がかかることで「原油関連株」に注目が集まります。
- 空路が断たれることで「海運株」に注目が集まります
- 通貨(ロシアルーブル)の価値が著しく下がっています。
ロシア債権のデフォルト(債務不履行)の可能性が出ています。
ロシアウクライナ侵攻 時系列まとめ
本件で起きたことをまとめます。
時系列(記載は日本時間)
◆2022/2/20(日)
北京冬季オリンピック閉幕
◆2022/2/21(月)
ロシア プーチン氏 ウクライナ東部の独立を承認。
ロシア軍による平和維持を目的とし軍隊を派遣。
<米>バイデン大統領 独立承認地域への投資禁止などの制裁発動
◆2022/2/24(木)
ロシア プーチン氏がウクライナ軍事特殊作戦開始を発表。
ウクライナ政権にて8年間にわたり集団虐殺にあっている人々を保護することを目的とする。
日経平均株価は後場に急落し26,000円割れ (終値:25970.82 ※478円安 前日比-1.81%)
ダウ平均株価は一時期800ドル超の下げを見せた。
最終的にはプラス圏へNYダウ+92,NASDAQ+436,S&P500 +63.2
◆2022/2/25(金)
日経平均株価は暴騰。終値:26,476.50 ※+505.68 前日比:1.95%
ダウ平均株価も続伸。終値:34,058.75 ※+834.92 前日比:+2.51%
投資家はうわさで買って、事実で売る。
戦争が始まって制圧が見えると反転する。
◆2022/2/26(土)
ウクライナでは首都のキエフ近くまで侵攻が進む。
ロシア内では反戦の活動が現れる
◆2022/2/27(日)
アメリカや各ヨーロッパ代表などはロシアの特定銀行に対して国際的な決済ネットワーク「SWIFT」からの締め出しを実行すると発表。数日以内に実行されるとのこと。
ロシア軍がガスパイプラインを爆破
◆2022/2/28(月)
初の停止交渉へ
交渉は難航。双方が持ち帰り、再度再開する可能性がある。
ロシア代表:いくつかの点でウクライナと同じ立場を見出す。数日以内に再度交渉。
ウクライナ:即時交戦の停止とロシア軍の撤退の要求。
日経平均株価は暴騰。終値:26,526.82 ※+50.32 前日比:+0.19%
ダウ平均株価も下落。日曜日にでたSWIFTからの除外などの影響から下落。
終値:33,892.60 ※-166.15 前日比:-0.49%
◆2022/3/1(火)
ロシア軍の侵攻止まらず深刻化、地政学リスクによりダウ平均株価も下落。
終値:33,294.95 ※-597.65 前日比:-1.76%
◆2022/3/7(月)
欧米がロシアへの制裁強化で原油輸入禁止を検討で原油価格暴騰・株価大幅下落
リスクが次々ときて底が見えない展開となっている
また、三回目の停戦交渉もまとまらなかった
日経平均株価は下落。終値:25,221.41 ※-764.06 前日比:-2.94%
ダウ平均株価も下落。 終値:32,817.38 ※-797.42 前日比:-2.37%
◆2022/3/8(水)
チェルノブイリ原発、電源喪失。予備電源48時間。
IAEA十分に水はあり冷却に問題ないとしている。(株価への影響はほぼなし)
原UAEはOPECプラスへ原油増産の指示を考える、原油価格下落(120円台→100円台)。
本件により株価は大幅上昇。
ダウ平均株価も上昇。 終値:33,286.25 ※+653.61 前日比:+1.96%
◆2022/3/9(木)
前日のNTダウや原油暴落を受けて日本株も上昇。
日経平均株価は上昇。終値:25690.40 ※+972.87 前日比:+3.94%
◆2022/3/15(月)
原油価格が一時90円後半→90円台前半まで下落。インフレ懸念の低下からダウ平均株価が大幅上昇。
日経平均株価は上昇。終値:33,544.34 ※+599.10. 前日比:+1.82%
そのほかの影響 米国3指数の下落
直接経済指数にも影響があります。
2022年2月10,11日にはNYダウが1030ドル近く下落しました。
S&P500・ナスダックも同様に下落しました。
ウクライナ侵攻が近いとの報道があったため投資家心理に影響が出ました。
※10日にはCPI(消費者物価指数)の発表もあり40年ぶりの高値でインフレ懸念もあった。
上記のように、株価下落の1要因になりえます。
【用語】今回の事象から覚えておく事
まとめ
- 戦争などが起凝りそうなときの影響とは?
- 地政学リスクが関連している
- コモディティ(商品)に大きな影響がある
- ロシアのウクライナ侵攻であれば以下が影響する
原油
天然ガス
金属(パラジウム) - 戦争が始まる前に株価が下がり、戦争がはじまると株価は上昇する
※戦争のみがリスクの場合。ほかに懸念要素がある場合はそれも考慮する必要がある。
※事象が増えていけば追記していきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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