モーサテ予想
【モーニングサテライト:日経平均株価予想】
【モーニングサテライト:ドル円予想】
今週の予定
日付 | 曜日 | 地域 | 内容 |
---|---|---|---|
6日 | 月 | – | – |
7日 | 火 | 豪 独 米 | オーストラリア準備銀行が政策金利発表 3月 貿易収支 3月 消費者信用残高 |
8日 | 水 | 米 | 原油在庫(前週比) |
9日 | 木 | 米 日 | 新規失業保険申請件数 国際収支-経常収支 |
10日 | 金 | 日 米 | 国際収支-経常収支 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報) |
昨日のマーケット
本日のマーケット(随時編集予定)
業種別騰落率
急騰株
急落株
本日の主なニュース
★本日の【イチオシ決算】 長瀬産、コニカミノル、コーセー (5月8日)
1)本日(5月8日)引け後に発表された決算・業績修正
●イチオシ決算
【長瀬産業 <8012> [東証P]】 ★今期経常は15%増益、増配と自社株買いも発表
◆24年3月期の連結経常利益は前の期比6.0%減の305億円になったものの、続く25年3月期は前期比15.1%増の352億円に拡大する見通しとなった。今期は半導体関連で変性エポキシ樹脂の好調が継続するほか、自動車関連向け機能素材の販売増加、米Prinovaグループの食品素材の市況底打ちによる収益性回復などを見込む。
業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の85円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の4.82%にあたる550万株または100億円を上限に自社株買いを実施し、5月31日付で300万株を消却すると発表。また、中期経営計画における株主還元方針を変更し、総還元性向100%とする方針を打ち出した。●サプライズな決算発表・業績修正
大末建 <1814> [東証P] ★今期経常は61%増益、19円増配へ
◆24年3月期の連結経常利益は前の期比17.4%減の16億円になったものの、続く25年3月期は前期比61.0%増の25.8億円に拡大する見通しとなった。今期は豊富な繰越工事高を背景に7.8%の増収を見込むほか、資材高騰時に受注した不採算案件の一巡で利益率も改善する。
併せて、今期の年間配当は前期比19円増の89円に増配する方針とした。配当利回りは5.45%に上昇。ヒューマン <2415> [東証S] ★前期経常を25%上方修正・3期ぶり最高益、配当も20円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の26.3億円→32.9億円に25.2%上方修正。増益率が4.6%増→30.9%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。事業の高付加価値化と利益率向上の取り組みが進んだことが上振れの要因となった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の42.5円→62.5円(前の期は27円)に大幅増額修正した。ツカダGHD <2418> [東証S] ★今期経常を一転8%増益に上方修正
◆24年12月期の連結経常利益を従来予想の57.3億円→62億円に8.2%上方修正。従来の0.2%減益予想から一転して8.0%増益見通しとなった。訪日外国人の増加を背景にホテル事業の宿泊稼働率と宿泊単価が計画を上回ることが寄与。婚礼事業における内製化の更なる推進に加え、円安に伴う為替差益の計上なども利益を押し上げる。グローバル社 <3271> [東証S] ★今期経常を15%上方修正、配当も9円増額
◆24年6月期の連結経常利益を従来予想の25億円→28.8億円に15.3%上方修正。増益率が59.7%増→84.2%増に拡大する見通しとなった。出資先の特別目的会社が都心の大型商業用ビルを売却したことに伴い、受取配当金21億円を計上することが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→27円(前期は無配)に大幅増額修正。配当方針を変更し、配当性向を従来の20%以上→30%以上に引き上げた。配当利回りは5.86%に上昇。コニカミノル <4902> [東証P] ★前期最終を13%上方修正
◆24年3月期の連結最終損益を従来予想の40億円の黒字→45億円の黒字(前の期は1031億円の赤字)に12.5%上方修正した。デジタルワークプレイス事業とプロフェッショナルプリント事業が好調に推移したことに加え、コスト効率化が進んだことが要因。創薬支援企業Invicroの持ち分譲渡や、遺伝子検査企業Ambry Geneticsの順調な事業推移に伴う減損損失戻入益70億円を計上したことも利益を押し上げた。コーセー <4922> [東証P] ★1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地
◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比54.1%増の102億円に拡大して着地。国内の百貨店・化粧品専門店チャネルで高価格帯ブランドの好調が継続したほか、欧米を中心に展開するタルトが大きく伸びたことが寄与。原価率と販管費率の低下に加え、為替差益が増加したことも大幅増益に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の208億円に対する進捗率は49.4%に達しており、業績上振れが期待される。GMOテック <6026> [東証G] ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も64円増額
◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比97.8%増の2.7億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の7.9億円→10.3億円に30.1%上方修正。増益率が41.8%増→84.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
アフィリエイトサービスで利益率の高い直販案件が積み上がるなど集客支援事業の好調な業績を反映した。また、SEMサービスと不動産テック事業の安定したストック収益の伸びやコスト削減効果も織り込んだ。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の228.44円→293.06円(前期は184.48円)に増額修正した。配当利回りは5.14%に上昇。石川製 <6208> [東証S] ★前期経常が上振れ着地・今期は2.3倍増益、30期ぶり10円で復配へ
◆24年3月期の連結経常利益は前の期比16.6%増の2.5億円に伸び、従来予想の1.7億円を上回って着地。続く25年3月期も前期比2.3倍の5.9億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは防衛機器部門を中心に売上高が計画を上回ったことに加え、受取配当金が増加したことが要因。今期は前期の受注拡大を背景に売上高160億円(前期比17.7%増)と2ケタ増収を見込む。
併せて、今期の年間配当は10円と30期ぶりに復配する方針とした。スクロール <8005> [東証P] ★今期経常は12%増益、6円増配へ
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/16678942fed75f0c1f036871cc4080e3e769ac13
◆24年3月期の連結経常利益は前の期比11.0%減の55.1億円になったものの、続く25年3月期は前期比12.5%増の62億円に拡大する見通しとなった。今期は成長ドライバーであるソリューション事業の領域拡大や通販事業の収益力向上などを通じて4期ぶりの増益を目指す。
併せて、今期の年間配当は前期比6円増の48円に増配する方針とした。配当利回りは5.28%に上昇。
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (5月8日発表分)
【好材料】 ――――――――――――
■大末建設 <1814> [東証P]
今期経常は61%増益、19円増配へ。■デジタルアーツ <2326> [東証P]
今期経常は16%増で5期連続最高益、5円増配へ。■キューブシステム <2335> [東証P]
今期経常は4%増で5期連続最高益、5円増配へ。■ヒューマンホールディングス <2415> [東証S]
前期経常を25%上方修正・3期ぶり最高益、配当も20円増額。■ツカダ・グローバルホールディング <2418> [東証S]
今期経常を一転8%増益に上方修正。■THEグローバル社 <3271> [東証S]
今期経常を15%上方修正、配当も9円増額。■システムリサーチ <3771> [東証P]
今期経常は13%増で4期連続最高益更新へ。■マークラインズ <3901> [東証P]
1-3月期(1Q)経常は23%増益で着地。■トーモク <3946> [東証P]
今期経常は21%増で3期ぶり最高益、20円増配へ。■ユーザーローカル <3984> [東証P]
7-3月期(3Q累計)経常が30%増益で着地・1-3月期も32%増益。■ラウンドワン <4680> [東証P]
今期経常は3%増で3期連続最高益、4円増配へ。■トレンドマイクロ <4704> [東証P]
1-3月期(1Q)経常は52%増益で着地。■ユー・エス・エス <4732> [東証P]
今期経常は5%増で4期連続最高益、前期配当を2.3円増額・今期は実質増配。■オリコン <4800> [東証S]
今期経常は8%増で2期ぶり最高益、7円増配へ。■インテリジェント ウェイブ <4847> [東証P]
7-3月期(3Q累計)経常が30%増益で着地・1-3月期も93%増益。■コニカミノルタ <4902> [東証P]
前期最終を13%上方修正。■ライオン <4912> [東証P]
1-3月期(1Q)最終は2.2倍増益で着地。■ファンケル <4921> [東証P]
今期経常は12%増で5期ぶり最高益更新へ。■コーセー <4922> [東証P]
1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地。■エーアンドエーマテリアル <5391> [東証S]
前期経常が上振れ着地・今期は2%増益、10円増配へ。■東洋シヤッター <5936> [東証S]
前期経常を24%上方修正、配当も7円増額。■GMO TECH <6026> [東証G]
今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も64.62円増額。■エンバイオ・ホールディングス <6092> [東証G]
前期経常を50%上方修正。■小池酸素工業 <6137> [東証S]
前期経常を36%上方修正・16期ぶり最高益、配当も100円増額。■石川製作所 <6208> [東証S]
前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は2.3倍増益、30期ぶり10円で復配へ。■西部技研 <6223> [東証S]
台湾大手半導体メーカー向けVOC濃縮カセットを受注。金額は約2.8億円、24年12月期および25年12月期に売上計上する予定。■荏原実業 <6328> [東証P]
1-3月期(1Q)経常は16%増益で着地。■フクダ電子 <6960> [東証S]
前期経常を一転7%増益に上方修正・最高益、配当も20円増額。■太陽誘電 <6976> [東証P]
前期経常が上振れ着地・今期は20%増益へ。■IHI <7013> [東証P]
今期最終は黒字浮上へ。■NexTone <7094> [東証G]
前期経常を10%上方修正。■西日本フィナンシャルホールディングス <7189> [東証P]
今期経常は15%増で3期ぶり最高益、5円増配へ。■マツダ <7261> [東証P]
前期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ。■ネットワンシステムズ <7518> [東証P]
今期経常は9%増で2期ぶり最高益、前期配当を3円増額・今期は9円増配へ。■ヤマハ <7951> [東証P]
今期最終は15%増益へ。■スクロール <8005> [東証P]
今期経常は12%増益、6円増配へ。■長瀬産業 <8012> [東証P]
今期経常は15%増益、5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の4.82%にあたる550万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施。5月31日付で300万株を消却する。■椿本興業 <8052> [東証P]
前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は6%増益へ。また、3月末割当の1→3の株式分割実施後も株主優待の内容は変更しない。実質拡充となる。■オリックス <8591> [東証P]
今期最終は13%増で2期連続最高益、前期配当を4.6円増額・今期も98.6円継続へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる4000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から25年3月31日まで。■富士急行 <9010> [東証P]
今期経常は6%増で2期連続最高益、3円増配へ。■ヤマトホールディングス <9064> [東証P]
今期経常は24%増益へ。■沖縄セルラー電話 <9436> [東証S]
今期経常は2%増で10期連続最高益、10円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.9%にあたる140万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施。5月15日付で90万7300株を消却する。■NSD <9759> [東証P]
今期経常は4%増で6期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ。【悪材料】 ――――――――――――
■データホライゾン <3628> [東証G]
今期経常を一転赤字に下方修正。■日本特殊塗料 <4619> [東証S]
今期経常は28%減益、2円増配へ。■東邦チタニウム <5727> [東証P]
今期経常は20%減益へ。■PHCホールディングス <6523> [東証P]
前期最終を赤字拡大に下方修正、配当も18円減額。■三社電機製作所 <6882> [東証S]
今期経常は60%減益へ。■ローム <6963> [東証P]
今期経常は74%減益へ。■マミヤ・オーピー <7991> [東証S]
今期経常は51%減益、25円減配へ。■レノバ <9519> [東証P]
今期最終は33%減益へ。【好悪材料が混在】 ―――――――――
■TIS <3626> [東証P]
今期経常は3%減益、前期配当を3円増額・今期は12円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.1%にあたる250万株(金額で65億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月9日から7月31日まで。■イリソ電子工業 <6908> [東証P]
今期経常は5%減益、10円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の5.07%にあたる120万株(金額で36億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から11月29日まで。■大阪ガス <9532> [東証P]
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/4115f5bc4f9de9c6c8ea6b450c3dd9b1411250cf
今期経常は32%減益、前期配当を10円増額・今期は12.5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.01%にあたる1500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。取得した株式は消却する予定。
トヨタ1ドル=145円、輸出企業の想定レートは日本株に吉と出るか <株探トップ特集>
―保守的に設定した企業の株価は底堅い動き、円安基調継続なら業績上振れ期待も―
8日に本決算を発表したトヨタ自動車 <7203> [東証P]株は一時4%安となった。自社株買いの発表もあって開示直後の売り一巡後はプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず軟化した。25年3月期の最終利益は2ケタの減益見通しでかつ市場のコンセンサスを下回る水準。投資家の慎重姿勢を強める要因となった一方、市場が注目したトヨタの想定為替レートは1ドル=145円と、ここまで3月期決算発表を行った主要企業と足並みを揃えた格好だ。この先、トヨタを含め輸出企業が株価水準を切り上げるには、1ドル=150円を上回る水準で為替相場の落ち着きを取り戻すことが条件となりそうだ。
●上限1兆円の自社株買い発表も買い上がれず
トヨタ株は前営業日比20円(0.56%)安の3579円で8日の取引を終えた。同日午後1時55分、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益予想は前期比27.8%減の3兆5700億円。市場のコンセンサス(4兆6300億円程度)を大きく下回った。決算とともに同社は取得総数4億1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.04%)、取得総額1兆円を上限とする自社株買いの実施も発表。過去3年間で本決算とあわせて発表された自社株買いでは取得総額の上限は1500億~2500億円だったが、従来との比較でみて大規模な自社株買いを打ち出した。
今期の連結ベースでの世界販売台数は前期比0.6%増の950万台となる見通し。うち国内では同6.2%減の187万台、自動車メーカーにとって稼ぎ頭となる北米では同1.9%増の287万台を見込む。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=160円で設定。前期の水準と比べて対ドルでは横ばいに、対ユーロで3円円安方向に設定している。
営業利益段階では、労務費や研究開発費、経費負担が圧迫要因となる見込みだ。市場では「想定為替レートは合理的な水準で、諸経費の部分の負担増は致し方ないところ。北米でのインセンティブの動向などを踏まえて、バッファーのある、かなり慎重な業績予想を示した印象だ」(国内証券の自動車担当アナリスト)との声が出ている。
●主要企業で140~145円での設定相次ぐ
トヨタに先立って4月末に決算発表を行ったデンソー <6902> [東証P]や豊田自動織機 <6201> [東証P]、アイシン <7259> [東証P]など、トヨタ系部品メーカー大手は、そろって想定為替レートを1ドル=145円に設定した。中堅の系列サプライヤーでは、大豊工業 <6470> [東証S]と愛三工業 <7283> [東証P]が140円に設定している。トヨタの想定為替レートは、ある意味で想定の範囲内となったが、1ドル=145円の前提で増益予想を打ち出すと期待していた投資家も少なくはなかった。
4月の日銀金融政策決定会合後に一時160円台に乗せたドル円相場は、4月の米雇用統計の発表を受けて5月3日に151円台までドル安・円高が進行した。その後は持ち直し、8日午後3時時点では155円台前半で推移している。ドル円相場のボラティリティが高まった状況が続いており、その不透明感が輸出株の上値を圧迫する要因となっている。それだけに、為替相場のボラティリティが低下し、150円を上回る水準で高止まりした場合は、輸出株の下支え効果をもたらすことも想定される。
トヨタと同様に1ドル=145円を25年3月期の想定レートとした主要企業には、村田製作所 <6981> [東証P]やニデック <6594> [東証P]、日本航空電子工業 <6807> [東証P]、日本ガイシ <5333> [東証P]、アンリツ <6754> [東証P]などがある。日立製作所 <6501> [東証P]や日東電工 <6988> [東証P]、任天堂 <7974> [東証P]のほか、イビデン <4062> [東証P]、日本特殊陶業 <5334> [東証P]、FDK <6955> [東証S]は140円に設定した。
この先も140~145円を想定レートとする上場企業が増加すると見込まれているなか、ファナック <6954> [東証P]は135円、ソシオネクスト <6526> [東証P]は130円と大幅な円高水準に設定している。両社とも決算発表後の株価は底堅く推移している。
●12月期決算企業などで目立つ保守的な設定
日米の金融政策の方向性の違いを根拠に昨年末時点では今年は円高が進むとみていた市場参加者が少なくなかったが、130円台への突入はおろか、年始からドル高・円安に歯止めが掛からず、4月に入り一気にドル円相場は水準を切り上げた。4月下旬以降に決算発表を行った3月期決算企業にとって、想定レートの水準をどこに置くのか、頭を悩ますこととなったはずだ。
半面、3月期決算企業以外については、4月より前に業績計画を組み立てたところもあり、想定為替レートが実勢よりも大幅な円高方向となっている企業がいくつか存在する。例えば12月期決算企業のブリヂストン <5108> [東証P]やTOYO TIRE <5105> [東証P]、住友重機械工業 <6302> [東証P]は、通期業績予想における想定レートを1ドル=135円としている。
船舶用電子機器の古野電気 <6814> [東証P]は25年2月期の最終利益を前期比43.9%減の35億円、年間配当を同25円減配の35円と予想。業績と配当予想の公表翌日となる4月16日に株価は20%を超す下げとなった。一方、25年3月期の想定為替レートは1ドル=135円と、前期の期中平均レートである140円から円高方向に設定。主力の舶用事業では需要環境は引き続き堅調に推移すると予想しており、業績上振れ時には見直し買い機運を強めそうだ。
切削工具大手のOSG <6136> [東証P]の24年11月期は、営業利益が前期比16.2%増の230億円と6期ぶりの過去最高益を計画。最終利益は同8.3%増の155億円と、2期前の過去最高益に肉薄する見通しだ。第1四半期(12~2月)は日本国内での在庫調整が響き営業減益となったものの、為替効果が営業利益の押し上げ要因となった。通期での想定為替レートは1ドル=138円。米国での航空機・自動車向け需要が堅調に推移し、中華圏での景況感のボトムアウトが鮮明となれば、成長期待の資金を呼び起こすこととなりそうだ。
自動車などへコントロールケーブルを供給するハイレックスコーポレーション <7279> [東証S]の24年10月期業績は、最終損益が39億円(前期は29億9100万円の赤字)と、3期ぶりの黒字転換を計画する。第1四半期(11~1月)は価格改定や原価低減などの取り組みが奏功。円安も円換算での収益を押し上げて黒字を確保した。第1四半期時点で業績予想は据え置き、期初の時点での想定為替レートは1ドル=137円に設定している。自動車向けの北米需要の底堅さは、ハイレックスの収益を下支えする要因になるとみられるほか、PBRは0.3倍台と、バリュー株選好姿勢が強まった際には、他の自動車部品株と同様に株価をサポートすると想定される。
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/85bb12731771478ea16a40af5cd897fd02573513
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